「キューの名職人」Tad Kohara（タッド・コハラ）氏が、
2013年10月17日に亡くなりました。ご訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。

■最高級の手作り職人の技を誇る
「Tad's Custom Cue」（タッド）は、日系アメリカ人のTad Kohara（タッド・コハラ）氏が設立したカスタムキューメーカーであり、日本のプロや愛好家に古くから知られたキュー職人である。最高級クラスに属し手作りの職人技を誇る。 クラッシックなデザインながら、職人の良心を感じさせる丹念な仕上げと厳選された素材の採用により、常に最高級品として定評がある。

「キュー職人界の三大巨匠」の一人として名高いBert Schrager（バート・シュレーガー）氏が
2011年2月24日、86歳で亡くなりました。ご訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。

■キュー業界最長老、基本に忠実な職人中の職人
職人に徹したBert Schrager（バート・シュレーガー）氏はGeorge BalabushkaやHerman Rambowなどの骨董価値のあるキューの修理、補修に関しても定評のある職人で、キュー職人界の長老で名匠として名高い職人である。 コンピュータ制御のCNC切削機械などは一切使わず、全ての工程を手作りで仕上げる数少ない職人の一人である。老年である彼は2008年にキューの製作から撤退した。
現在、活躍しているキュー職人の中には彼の工房で経験を積んだ者も多い。例えば、Paul Drexler（pfd）、Tim Padgett、Jim Buss、Mike Lambros、そして、Schragerの後継者といわれるBrady Andresenなど枚挙に暇がない。

■師匠バート・シュレーガーを凌ぐ圧倒的な打球
カスタムキュー職人であるBrady Andresen（ブレーディ・アンデルセン）氏の生家はオレンジ農園を営む傍ら、北欧からの移民だった船大工である祖父の伝統を受け継ぎ、レジャーボートの内装関係と厨房設備の専門工房を代々営んでいる。このような環境に接して育った彼は、木工技術、金属加工技術に精通し、銘木の素材やその他の原料の素材にも精通しており、若干、19歳にしてその技術を他の職人に指導するまでになっていた。また、彼はこのような環境のもと、代々かけて寝かせた木目の美しい希少な銘木を多くストックしている。

■基本に忠実なアメリカキュー職人の根性と良心
カスタムキュー職人であるDavid Kikel（デービッド・キケル）氏は7歳にしてビリヤードを始めた。子供の頃から木工を趣味とし、学校卒業後は絵画のフレームのメーカーに就職、その後はアンティーク家具の修理の仕事に従事した。インターナショナルトーナメントに出場した経験もあり、プレイヤーとしての腕前はプロ級といえる。細部にも手を抜かない丹念な仕事をするキュー職人として有名で、しっかりした打球感を持つキューを製作し、数多くのファンを持つ。