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JOSS-holic Yossy

REAL JOSS
Is JOSS ALPHA-06 a real one?

‘本当のジョス?何、それ?’
‘ジョスって、初心者にも使えるプロダクションキューだろ?‘
‘一応、本場アメリカ製だし、値段も手頃だよな。’
‘昔より高性能に改良されたらしいよ。’
‘でも少しお金足して、ハイテクシャフトに替えた方が良いって。’

これが巷の声  かな、、、たぶん

’80年代後半、日本は空前のビリヤードブームに沸きました。きっかけは例の映画ですが、重要な小道具がJOSSだったことは一部では有名な話です。当時、JOSSは高級品でした。
4剣のシンプルなものでも20万円以上、凝ったものだと50万、100万円。正に高嶺の華。そして、数が少なかった!JOSSを選ぶことが出来たのは、アルファさん位だったかもしれません。当時のカタログの主な品番をそれぞれ複数在庫、そしてカタログ通りの物は殆ど無かった!色違い、ステインの有無、ステンレスジョイントへの彫刻の有無、リネンの色など、バリエーションだらけだったように思います。おまけにカタログ外の特別モデルも在庫がありました。JOSSがSchonよりはるかにレアだった時代のことです。

小生はその後、十年近くテーブルから離脱。復帰すると世はインターネット時代。
JOSSと検索した小生の目に飛び込んで来たのは、安いもので2万円台から売られている大量のジョスでした。‘私は騙されていたのか?’
ここから本当のJOSSを探す‘旅‘が始まったのでした。

納得出来ない小生は、安いジョスを買い求めました。
梱包を解き、手にして? 振ってみて?? 撞いてみて??? これがJOSS????? ウソ、、、
最も分りやすかったのがシャフト材の違い。軽い、異常に軽い。そして白い。打感がまるで伝わって来ない。これはまるで○×△だ。
何かが変わってしまったことは疑いようがありません。JOSSは失われたらしい、、、。
なら、他のメーカーは?と買ってみたものの、これはイカン、、、あれもアカン、、、。
打感が駄目ならせめてデザインがマシなものを、昔馴染みのアルファさんのALPHA-06を選びました。復刻版と書かれてはいましたが、実は打感には全く期待せずに購入、そして驚嘆!
この打感こそJOSS!
この間、3年が過ぎていました。

分り易いはシャフト材の違いです。これぞ、JOSSのシャフト!さすが、Dan Janes!  密度感が高く、細身のテーパーも昔通り。バットもいい。今のバットは硬いだけものが多い気がしますが、これは程よくしなってくれます。打感を心地良く伝えながら、キュー全体でしなり、手球を持つように運ぶ安定感は昔と同じです。一部で黄金期と言われている’80年代JOSSのプレイアビリティーが再現されていました。昔のJOSSはもっとしなりますが、ALPHAモデルはそこまでではなく、現代的アレンジだと思います。個人的にはもっとしなる、’80年代物がより好みですが、復刻版としては十分です。私見ですが、‘見越し’の大小が‘キュー性能’の悪良ではないと思います。見越しはストローク次第。‘道具を使って球に意志を伝える’のですから、小生はあくまでも打感重視です。次にパワーと切れ。きちんと振れれは、見越し不要です。

ALPHA-06がアルファコレクション入りしたと知って非常に嬉しく思っています。実は、手元に06が2本あります。インレイの染め木が青と緑の2本です。2本を比較すると、Danが素材の美しさを活かすために、1本1本コーディネイトを変えているように思えてなりません。青は美しいメイプル杢を活かすために透明感高く仕上げ、緑はバーズアイを活かすために少し濃い仕上げに、アバロンはそれぞれ染め木を意識した色目にしている、、、。ちなみに、06は青、緑、紫の3色が入荷、緑と紫の個体は少数だったそうです。’80年代JOSSは同じ品番で色違いは当り前でしたから、当時が蘇ったようです。’品番=完全同一デザイン’とは発想しないのでしょう。
型が同じで、インレイ素材が違う、地の木が違うキューを1 of 1としている他メーカーも見ます。ではインレイ色違いは同じモデル?それとも、、、。
ともかく、どちらもよくしなり、豊かなスピンと上質な打感を与えてくれます。この充足感はREAL JOSSならではでしょう。打感は2本で少し違います。青の方が重厚な感じです。

この20年間にジョスの外観は大きく変化しています。
’80年代の特徴は、長いクリーム色のバットキャップ、内側まで地のメイプル杢が入り込んでいる剣、ごく一般的なプロポーション(でもこのシェイプが美しい)のMOPダイヤインレイ。これらが醸し出す、線の力強さとすっきりとした空間の取り方は、なかなか見られない高貴な雰囲気だと思っています。Danはキューデザインの天才でしょう。‘テーブルで如何に魅せるか’をはっきり意識していた筈です。この頃も、アバロンは使われましたが、定番外の特別モデルのみかと思います。白いアイボリーを従えた、色味の少ない、しかし、光の反射でギラギラ光るアバロン。その姿はシックでゴージャスでした。
ALPHAモデルの頃には、バットキャップが極端に短くなり、色も真っ白になりました。剣にはハギ様組木が使われ、かつて無かったフォア6ポイント/スリーブ6ポイントの物が増えました。また、色味の強いアバロンが積極的にインレイされて、ダイヤは独自の形に変化しました。これらの外観上の特徴はALPHAモデル、一般のジョスに共通しており、事をややこしくしています。
ただ、手元の06を見る限り、テーブルでの映えはやはり一般モデルとは違うと思えます。やはり厳選素材だからでしょうか。
ちなみに最近(’07年)のモデルは、ALPHAモデルの時代から更にデザインが変化し、別の世界に入りつつあるようです。

どうしても’80s JOSSを!という方は中古の出物を探すしかありませんが、茨の道です。インターネット検索でヒットする物の9割以上が‘00年代物、5%位が‘90年代物。残りの1%程度に‘80年代物と‘70年代物が混在している感じでしょうか?年代が怪しい物も多々見受けられます。’80年代物があっても、オリジナルシャフトを失い、「ハイテク」がセットされている場合もあります。本当の打感のためには、オリジナルシャフトも探さなければなりません。今となっては、Danにシャフトを作ってもらうことも期待薄でしょう。
現在、Danが作るキューは極めて少ないらしく、ジョスのHP上でもby Dan Janesと明記され区別されています。その意味でもALPHAモデルには価値があると思います。

キューは怖いです。見た目が似ていても感触は別物。木製楽器と同じように。木製品である以上、それが当り前なのですが、知らなければデザインと値段だけで判断してしまいますよね。そうしたことを教えてくれ、キューの‘性能’について考えさせてくれたのはALPHA-06でした。
ALPHAモデルは、カスタムとしての本当のJOSSだと思っています。
Danとの太いパイプを持つアルファさんだから出来た、20年の歳月を遡る復刻版。
使い手に媚びることなく、使いこなす者にのみ真の力を与える、覇者のため杖。
小生は覇者にはなれませんが、気持ちよく撞けることだけは事実です。

JOSS WESTのBill Stroudはもう引退してしまいました。Balabushka、Szambotiと時を同じくした第一世代の大御所達のリタイアが迫っています。
大御所 Dan Janesの作品で撞く喜びを、あと何人が味わえるのでしょうか?

最後に。
’05年、Dan JanesがACA Hall of Fameを受賞。’07年は、Bill Schickが受賞しました。

By JOSS-holic Yossy

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